2014年05月

『残光追憶』について

現在ホムペにおいて公開しているマンガ作品は5個。

地球ちゃん
残光追憶
痛感生感少女
妄想は風の中より
さよならの裁判

この中の『残光追憶』について、大丈夫とは思うが誤解なきように補足をしておく。

作品を楽しんでいただきたいので、できれば一読してからこちらを読んで欲しい。

さて

この作品には『魚鱗癬』という言葉が出てくる。これは造語ではなく、皮膚が鱗状に変化してしまう病の総称で、実際に存在する。

あまり一般的な病ではないのでまず聞く事はない言葉だ。しかし、自覚無き軽度の症状を患っている人間は約200~300人にひとり位は存在するらしいので、気付かないうちに会った事がある人は多い。ちなみにオレは魚鱗癬も持っている。

この病気は遺伝によってのみ感染する遺伝子異常の病で、治療方法はない。

この病気は広義に『魚鱗癬』と言われるが細かくタイプが別れていて、そのタイプによってもはや別物と言っていいほど差が出てくる。

オレが患っているのは『尋常性魚鱗癬』で最も軽度な物。画像検索してもらうのが一番早いが蓮コラとかでまいる人間は止めておいた方がいい。まぁ・・・「気持ち悪い」程度のもの。魚鱗癬を患っている人間の大抵がこのパターン。日常生活にそんなには影響もない。

問題はこれ以外で『魚鱗癬』と呼ばれるタイプ。はっきり言って、皮膚病キャリアでゾンビ経験者のオレが目を背けるレベル。一度だけ待合室で一緒になった事があるのだが・・・はっきり言ってその時の衝撃でこの病を知ったぐらい凄惨だ。

オレでさえも・・・オレぐらいでさえも・・・社会からは冷たい視線を受ける。魚鱗癬を患った人の気持ちがわかるなんて偉そうな事は絶対に言えないし、恐縮すぎて同一線上に並べてしまうのはおこがしいのだが、皮膚病差別についての理解は健常者よりあるつもりだ。

だからこそ、それをわかっていて『残光追憶』を描いた。

しかし、写植作業をする中で久しぶりにこの話を真面目に読んでみると、警鐘を鳴らすつもりで描いた内容が、逆にいらぬ差別を与えてしまうのではないのかと思ってきた。

『美味しんぼ』の一件があったのも関係している。

この作品は完全なるフィクションです。この作中で出てくる魚鱗癬は、「皮膚が鱗状になる」と言う点のみを拝借したもので、実際の魚鱗癬とは原因も症状も異なる、同音異義語です。

内容は読み手が思った通りなのですが、悪意がなかったことだけは先に伝えておきます。

まぁ、そこまでオレのマンガ読みこんでくれる人間いないだろうけどね。
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